腰痛は進化の代償!?腰痛に悩むのは二足歩行の人間だけだった!
腰痛になる動物は、人間だけだという説があります。
なぜ人間だけなのでしょう。
「人間は罪深いから、神様から腰痛という罰を与えられたのです」……
なんて話ではありませんのでご安心を。
実は、腰痛は直立二足歩行と関係しているのです。
人間を人間たらしめる劇的な進化と引き換えに、腰痛という苦難を背負うことになってしまった理由をご紹介します。
縦になった背骨、傾いた骨盤、重い頭が腰に負担をかける
そもそも、哺乳類の歴史は四足歩行の方が長いので、骨格もそれに適した形になっています。
四本の足をテーブルの脚に例えれば、背骨は天板。
頭やしっぽがぶら下がってもしっかり支えられる安定感がありますよね。
一方、二足歩行はどうでしょう?背骨はにょっきりと立ち上がり、体を支える柱となりました。
しかし、あまりに進化が早かったために、背骨の基礎となる骨盤は完全な水平とまではいかず、前方30°に傾いた状態で変化が止まっているのです。
動き回る二本足、その上に斜めの骨盤、そしてその上に1本の背骨をひょろりと立てた状態で重たい頭を支えなければなりません。
もはや、雑技団ばりの不安定さです。そんなわけで、骨盤のすぐ上で背骨を支える腰への負担がとっても大きくなってしまったのですね。
ある研究によると、体重72㎏の人が直立している場合椎間板には66㎏もの力がかかっています。
これだけでも大変なのに、前傾姿勢を取ることによりなんと235㎏にまで椎間板にかかる力が増加するんです。
太古の昔から「職業病」があった!?
「なるほど、私たちの祖先も腰痛で悩んでいたのかぁ」なんて考えると、親近感がわきますよね。
さらに、紀元前の時代から文化の違いによる腰痛の起こりやすさ、つまり職業病があったことがわかっているのです。
例えば、メソポタミア遺跡から出土した人の骨に腰痛の形跡がありました。
これは、1日2~4時間同じ姿勢で粉をひく作業をしていた、農耕民族の人骨だそうです。
農業は同じ姿勢で仕事をすることが多いので、腰痛になりやすいんですね。
一方、アフリカの狩猟民族はほとんど腰痛にならないこともわかっています。
これは、適度な動き・刺激が加えられることで、椎間板に適度な水分が行きわたり、劣化することが少ないためと考えられています。
粉をひき続ける農耕民族と、パソコンの前に座り続ける現代社会のビジネスマン……遠いようで悩みは一緒なのかもしれません。
S字カーブを意識すれば腰痛は軽減する!
先ほど、「二足歩行は不安定」だというお話をしましたが、この不安定を少しでも解消するために生まれたのが「背骨のS字カーブ」です。
このカーブは、重たい頭をバランスよく支えて筋肉への負担を軽くし、足からの振動を分散するクッションともなる非常に重要な役割を果たしているんです。
通常、人間が直立すると背骨はS字を描きます。
しかし、姿勢が悪いとこのS字が描けず、腰やその他の筋肉に大きな負担がかかるようになるんです。
こんな姿勢を長時間している方は、要注意です!
- 椅子に深く腰掛け背もたれに寄りかかる
- 背中を丸めて机に向かう
- 肘をつく・頬杖をつくくせがある
楽な姿勢のように思えますが、これらの姿勢は背骨の自然なカーブを妨げ、腰痛の原因となる恐れがあります。
いかがでしたでしょうか。
腰痛が嫌だからといって、今さら二足歩行を止めるわけにはいきませんよね。
「適度な運動」と「正しい姿勢」を心がければ、腰痛の呪縛から逃れることができますよ!
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