10.夏に起こりやすいトラブル
熱中症は、運動や暑熱から起こる体の障害の総称で、熱射病は、熱中症がさらに重症化し、体温を正常に保つ機能が低下して、体内の温度が40℃を超えてしまう極めて危険な状態を指します。
人間の体は、気温が高くなると、皮膚から放熱したり、汗をかくことによって体温を下げますが、外気が皮膚温以上の時や湿度が異常に高くなると、放熱や発汗ができにくくなり、熱中症を引き起こします。特に、肥満の人や糖尿病の人、基礎疾患のある高齢者などは熱中症にかかりやすいとされています。猛暑が続く年に、室内にいても高齢者に熱中症が起きたという報告があります。基礎疾患を持っていない人でも、灼熱の環境のもとで運動したり、作業をし続けると熱中症が発生するので、注意が必要です。
また、死の危険がある熱射病は、もともとの体質が関係しているとの報告があります。骨格筋の筋小胞体でのカルシウム代謝に異常があることが原因であることがわかっています。
胃腸風邪
医学的には「感染性胃腸炎」と言います。胃腸風邪は、細菌やウイルスが原因で引き起こされます。
夏場に流行するのは、サルモネラ菌や腸炎ビブリオ菌などの細菌によるもので、食中毒も細菌性胃腸炎に分類されます。
一方ウイルスによるものは、ロタウイルス、ノロウイルスが原因となる胃腸炎で、秋から冬にかけて流行しています。
主な症状は、発熱、下痢(水様便、血便)、腹痛、悪心、嘔吐、発熱などで、これらの症状が複合的に発生します。下痢や嘔吐はないけれども腹痛のみといったように、現れる症状は様々です。
胃腸風邪は潜伏期間の後、症状が出始めますが、2~3日で改善するものが多く、下痢、嘔吐によって、細菌やウイルスを排出するのが一番の治療方法です。むやみに、吐き気止めや下痢止めを服用するのは、逆効果になってしまいます。ただ、嘔吐や下痢が続くと脱水症状になりやすいので、適度な水分補給をするなどの注意を要します。
冷房病 夏バテ
冷房病という病名はありませんが、夏場の室内で冷房の強い環境で過ごすため、外との気温の差が大きく、自律神経の機能が乱れてしまい、倦怠感・肩こり・頭痛といった症状が現れる状態をいいます。夏場は血管を拡張し、熱を発散させやすい体になっていますが、冷房環境にさらされると、自律神経が無理に血管を収縮させようとします。外に出ると再び自律神経が血管を拡張させ、熱を発散させるように、体内の体温調節機能が乱れる結果様々な障害を引き起こすとされています。
夏バテには、自律神経の不調、水分不足、胃腸症状などが様々な症状が絡み合っています。
皮膚病
夏場は、汗をたくさんかいたり、強い紫外線の刺激や虫刺され、植物などによって、皮膚トラブルが起こりやすくなります。夏に多いのは、湿疹や接触皮膚炎です。夏の強い紫外線は、肌の免疫力を低下させ、湿疹や炎症を引き起こしやすくなります。また、夏は肌を出すことが多いため、植物に触れたことが原因による接触性皮膚炎をおこしやすくなります。
水虫
水虫は1年を通して、感染したり発症しますが、気温と湿度が上がる梅雨から夏にかけては、かゆみなどの症状が最も出やすい季節と言えます。 水虫の原因である白癬菌は、湿度が高くなると、活発に活動します。 高齢者は免疫力が低下するため、水虫に罹る確率が高くなります。 症状が強く出ている間は、水虫の治療を意識して行いますが、症状が無くなると水虫が治ったと勘違いして治療を中断してしまう人が多いのが現状です。自覚症状がなくても、白癬菌が完全にいなくなるには、根気よく治療を続けること大切です。
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