4.春の特徴
だるさ、疲れ目、ストレスなどの春の不調には「肝」が関係
春は、自然界の陽気が高まり、すべてのものが生き生きと活動し始める季節です。人間も心身ともに活発になりますが、「肝」と呼ばれる臓器が過剰に働きすぎて不調を招きやすくなる季節でもあります。
「肝」は肝臓の働きに加えて、血液を貯蔵したり、血流量を調節する働き(蔵血作用)や、自律神経系、運動神経系など全身の気を調節する働き(疏泄作用)があり、心と体がスムーズに働くために重要な役割をしています。
この機能がうまくいかなくなると、気・血・津液の働きが滯り、血の巡りが悪くなることで、目や筋、爪に影響があらわれてきます。
だるさや手足のしびれ、痙攣が生じたり、爪が変形したり、かすみ目や疲れ目、乾きなどが生じます。
心、消化機能にも深く関わる「肝」の働き
気の流れが低下すると、血と津液が停滞し、感情の変化を受けやすくなります。精神状態が不安定となり、抑うつ状態やイライラしたりします。
さらに、脾や機能が低下し、消化不良や腹痛、下痢などの症状が起こります。
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