19.<金>秋の養生概論
秋の3ヶ月間を「容(よう)平(へい)」といいます。
実りの秋といい、すべての物が実を結ぶ時期です。
春、夏とこれまで外向きに動いていた生命力は、冬にむけて身体の内側にしまいはじめる季節です。
翌年のために、種の中に生命力を収め始める時期です。
人間も外向きから内向きに気の流れを変化させるため、身体の防衛力が弱くなり、風邪をひきやすくなります。
また、乾燥する時期でもあります。
これは、体表から「陽気」だけでなく「水分」も逃げていくためです。
春や夏に比べると「身体」や「心」もおとなしく過ごすことが、自然と調和する方法だといえます。
漢方古典の書物には、「秋は西。西方は白色、入りて肺に通じ、肺は皮毛を、皮毛は腎を生ず。肺は鼻を主り、志にありては憂いとなす。類は金、その味は辛」と書かれています。
五臓の働き
中医学の「五行学説」では、秋は「金」に属し、五臓では「肺」に対応します。
さらに五味は「辛味」に対応します。
五行 五季 五主 五臓 五腑 五官 五味
金 秋 脈 肺 大腸 鼻 辛
五臓のうち「肺」の働きは、呼吸をつかさどる臓器で、大気の清気を吸い込み、体内を巡って汚れた気体を排出する機能(呼吸作用)をもちます。
また、気や津液、栄養分、衛気などを全身に拡散させ、隅々まで行きわたらせる機能(宣発作用)や、気や津液を上から下におろすことで、排泄をコントロールする作用(粛降作用)をもちます。
「肺」と特に強く結びついているのは、涕(鼻水)、皮膚、体毛です。
「肺」の変調による症状
1.鼻水、鼻づまり
「肺」と「鼻」は強くかかわっています。肺が変調すると、鼻水が増えたり、鼻がつまったり、汗が出なくなります。
2. むくみ
肺の宣発作用がうまく行えないと、体を守っている衛気を広げられなくなります。上半身に水分がたまって、顔がむくんだり、粛降作用が働かないと、下半身に水分がたまって、足がむくんだりします。
3. かぜ
肺は、寒さや暑さに敏感で、弱るとすぐに風邪をひくようになります。
4. 咳、息切れ
粛降機能が不調になると、うまく呼吸できず、呼吸器系に症状が出ます。息が浅くなったり、呼吸回数が増えたり、息切れ、せきや喘息症状が現れます。
秋の特徴
秋は、空気が乾燥し始める季節です。
特に「肺」(呼吸器系、皮膚、うぶ毛、鼻、汗腺)と呼ばれる部分が乾燥しやすくなり、細菌やウイルスなどに対する免疫機能が弱まり、肌のかさつきや風邪、長く続く咳などを招きやすくなります。
東横線・アクセス便利な:はり灸整体院:ご案内
電話受付時間
03-6804-8552
受付時間
【火・水・木・金・土】
午前8時~午後5時
ご予約・お問い合わせ
アクセス(駒沢大学駅 徒歩8分 自由が丘・田園調布からバス便あり)
初来院のご予約の際に、郵送にて詳しいご案内・地図をお送りいたします。 東急田園都市線 駒沢大学駅(急行は止まりません)
駒沢大学駅 徒歩8分(自由が丘・田園調布・大森よりバス便あり)
・渋谷→池尻大橋→三軒茶屋→駒沢大学
・渋谷から3つめ(各駅8分)
・二子玉川駅から1つめ(各駅10分)