鍼灸専門学校 授業を検証! 〜経絡経穴概論編
鍼灸専門学校の授業の中で、一般的にいわゆる「ツボ」と呼ばれるものについて学んでゆく科目が、今回取り上げる「経絡経穴概論」です。
「ツボ」といえば皆さんは
頭痛のツボ
痩せるツボ
など、
色々な病気や効果に対して「それを治せる色々なツボ」がある、とお考えの方が一番多いかと思います。
しかし、実際には古来から「ツボ」つまり、経穴とは、そのような捉え方はされていないものなのです。
このことは、もしかすると鍼灸業界が世間一般から受けている誤解のうちの、最も大きなものなのかもしれませんね。
全身の定められた位置に、それぞれ名付けられたツボは確かに存在します。
しかしそれを、
「どのように使用して何に対して使用するか」
は、じつはツボによって決められているものではないのです。
つまり、東洋医学的には、
「肩こりのツボ」
等というものは、残念なことに存在しないものだと言えるのです。
少し、驚かれる方もいらっしゃるかもしれないですね。
現実の鍼灸の施術においては、受ける側の愁訴。またその程度。体質。また、施術する側の施術プラン、最終的なゴール設定などにより、使用するツボは実に臨機応変、多種多様に変化していくものなのです。
つまり鍼灸師は、
この授業によってツボの正確な位置やその性質について学び、
他の授業で学んだ様々な知識をもとに、
一回一回の施術において最も最適なツボ(経穴)を選び、また、それにどのような刺激をどの程度与えるかを選んでゆくことになります。
少し前置きが長くなりましたが、ここではそんな「経絡経穴概論」という科目について、説明していきます。
>>経絡経穴概論、各章で何を学ぶか
第1章 臓腑経絡論
では、まず、東洋医学的な「臓腑」について学びます。 それから、東洋医学では体の中にあるとされるツボの通り道「経絡」について概略を学びます。
第2章 経絡
ここでは、「経絡」について、位置や意義などの詳細を学びます。
第3章 経穴
いよいよ、皆さんが知っているあの「ツボ」についての授業です。 総論に始まり、全身数百に及ぶツボ(経穴)の一つ一つについて、場所。関連する筋肉と神経、血管について詳細に学びます。
第4章 経絡経穴と現代医学
ここでは、現代医学の経絡経穴に関する研究結果、わかっている事実を学びます。
>>就職してから役立っていくこと
卒業生Aさんの話:
「やはり鍼灸師はツボを使って仕事をしていきますから、経絡経穴概論がなければそもそも仕事ができない、という非常に重要な授業です。卒業してから現場で毎日お馴染みになっていくツボに対して、初めて系統だった知識を学ぶ授業ですから、どの段階もとても印象深く大切に感じられます。
ここで学んだツボの知識をもとに様々な施術法を学んでゆくので、すべての基礎がつまった大切な授業です。
ポイントはやはり頻繁に使われるツボとそうでないツボ…正直言って、一生使わないようなツボもがあります(笑)から、他の東洋医学施術の書籍などを並行して読み、長く、複雑な授業の中で、ともすれば受け流してしまいそうな様々な情報を自分なりに整理するアンテナを張っておくことが必要かとも思いますね」
>>まとめ
いかがでしたか?
今回は一般の皆さんには意外なことも多い、
「経絡経穴概論」の授業について詳しく記してみました。
鍼灸について、そして鍼灸専門学校について、理解を深める一助となれば幸いです!
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