23. <水>冬の養生概論
冬の3ケ月を「閉蔵(へいぞう)」といいます。すべての物が静かになり、消極的になる季節です。気温はどんどんと低くなり、寒さに熱を奪われます。生命力は消耗されるため、寒さから身を守るために、「気」流れを内側へ内側へと引きとどめます。寒さから身を守り、静かに穏やかに過ごすことが必要な時期です。
余計な体力の消費を抑えるために重要な働きをするのが「腎」です。腎は、人が生まれながらにもっている生命活動の源となります。
五臓の働き
中医学の「五行学説」では、冬は「水」に属し、五臓では「腎」に対応します。さらに五味は「鹹(しおからい)」に対応します。
五行 | 五季 | 五主 | 五臓 | 五腑 | 五官 | 五味 |
木 | 春 | 筋 | 肝 | 胆 | 目 | 酸 |
五臓のうち「腎」の働きは、蔵精・主水・納気という3つの機能があるとされています。
蔵精は、腎が精を貯蔵しているということで、腎が変調すると、蔵精機能が失われ、腎精が不足します。成長の遅れや、性機能の減退、物忘れ、足腰が弱くなるなど老化現象が現れます。
主水とは、水分の代謝を調節することです。全身から集まってきた水分を必要とするところに分配したり、不要な水分は膀胱を介して排泄をします。主水が機能しなくなると、水分の代謝に異常をきたし、むくみが出たり、尿が出なくなったり、逆に頻尿になったりします。
納気は、肺が吸い込んだ清気を腎に納めることです。納気の作用が異常をきたすと、息切れをしたり、呼吸困難になります。
「腎」の変調による症状
1. 老化現象
精をためる機能が弱くなると、成長や性機能に異常がみられ、老化が進むとされます。さらに、骨が弱くなり、脳の働きが衰え、物忘れが増えることもあります。
2.むくみ、排尿障害、耳鳴り
水分の代謝が悪くなり、排泄されるべき水分が体に滞り、身体がむくみます。排尿のタイミングがとれなくなり、失禁をしてしまったり、尿が出なくなったりすることがあります。また、腎が弱ると、耳鳴りや難聴症状が現れることもあります。
3. 息切れ、呼吸困難
腎臓の納気機能がうまくできなくなると、肺が吸い込んだ気が腎に下がらなくなります。そのため、息切れや呼吸がしづらくなります。
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