針の歴史 中国針と日本針
これを読んで下さっている皆さんも、
きっと一度は「中国針」という言葉を耳にしたことがあることかと思います。
だけど、
「ん?針って、中国の伝統なんだよね?どうしてわざわざ中国針、っていうのかな?」
など、何となく気になっていませんか?
ここでは、みなさんのそんな
「中国針・日本針」
についての素朴な疑問に、お答えしていきたいと思います。
中国針ってどんな針?
あくまでも、ここでは
「日本国内で一般的に行われ、鍼灸院の説明に使われている中国針の意味」
について、お話をしていきます。
中国針とは、中国本土の中医院などで行われている針のやり方を取り入れた針のことです。
中国本土では、一般的に直径が0.25ミリ以上の太めの針を使用して、患部やツボにおいて、針を刺すと神経に響く感覚がある部分を積極的に刺し、刺す深さも少し深めになっています。
中国針を好まれる方は、この神経にズーンと響いていく感覚が、
逆にリラックスできてとても良いとおっしゃる方が多いです。
また、針の直径が太いため当然つく傷も大きいものになりますので、これによる自然治癒力の改善を期待される部分も大きく、大変人気の針治療となっています。
日本針は日本オリジナル?
さて、それと比較して、次に日本の針、いわゆる「和針」についてです。
中国針と大きく異なるのはやはり針の太さでしょう。
中国針をメニューとしている鍼灸院さんが主に0.25ミリ以上の直径の針を多く使用するのとは異なり、
和針では、主に0.20ミリ以下の直径のものをよく使っていきます。
もちろん和針にも0.25ミリ以上、それよりもっと太い直径の針が用意されていますが、
日本針方式の鍼灸院です、という説明をしている場合、
このような太い針を「主に」使用している、ということは
<まず無い>と考えて良い、と思います。
次に針の「響き」ですが、
やはりこちらも、
中国本土の中医院での方法ではなく、「和針」「日本針」で行います、と説明されている鍼灸院では、
「中国針」の鍼灸院よりも、ズーンと響く感覚が起こらない針を行うことが非常に多いです。
これに関しても「絶対にズーンと響かせない」という意味では全くなく、もちろん必要があれば響く感覚も使用しますよ、という先生がほとんどです。
ただ、
使用する針が日本製でも、毎回「響く」タイプの施術を行なっている鍼灸院では、使っている針は和針ですが、中国系に近い施術です。
などの説明が書かれていることもあります。
このような説明を目にした時には、まず、神経が響く感覚(響き)を多用するという意味だ、と考えて間違い無いでしょう。
和針は中国針よりも刺針による傷が小さい、という特徴もあります。
>どっちが効くの?
ここまで、中国針と日本針の詳しい違いについてお話をしてきました。
けれども、皆さんが本当に興味があるのは、実は
「自分のつらさには、中国針と和針、どちらがより< 効く >のかな?」
ということではないでしょうか。
実は、この質問にははっきりとした答えがあります。
「針の効果は、中国針も、日本針も、同じものです」
…ということです!
なあんだ、というような結論ですが、
実は中国針も、日本針も、そのアプローチ方法が異なるだけであり、
- 侵害刺激(皮膚に針が刺さり、組織を壊す)による生体活動の活発化
- 神経伝達機能を活用したホルモン分泌の活性化
- 血流に変化を起こし、急性炎症期の腫れを引かせる
など、目的とするところは同じ。 針の太さや、神経分布部位への刺し方など、 細やかな方法のみが異なるものなのです。 安心して、様々な方法の中から、 自分にぴったりと合った鍼灸院を探してみて下さいね!
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