手根管
日常生活で、あまり耳にする機会は少ない体の部位である「手根管」ですが、 実は赤ちゃんを産んだばかりのお母さんや、家事など、 ありふれた生活動作に潜む怪我で治療院を訪れる原因となることがとても多い部分なのです。
そんな「手根管」について、ここでは詳しく説明をしていきましょう。
手根管とは?
手根管とは、手のひら側の手首部分に幅2~3センチの屈筋支帯が橋渡しをして凹状のアーチ型になり、その下に、橈骨手根筋、長拇指屈筋、浅・深指屈筋の腱が並んで通過する、管状の部位です。
手根管の中には多くの腱が走行していますが、これらの腱それぞれが「滑液鞘(腱鞘)」に包まれており、動く際の摩擦を防ぐ役割をしています。
手根管は手首にあるため、 とても狭いのが特徴です。 その狭い管状の部位を、多くの腱とともに手の運動に重要な役割を果たす正中神経が通過しています。
正中神経の筋枝は橈側手根屈筋、短拇指外転筋、深指屈筋橈側頭など、いずれも手の基本的な動きに欠かせないものです。
出現しやすい主訴
手根管症候群
このように、重要なたくさんの器官が狭いアーチ状の管の中を通過する構造になっている「手根管」ですが、 その性質から、頻繁に起こりうる問題が 「手根管症候群(使いすぎ症候群)」です。
狭い管の中を、腱鞘をそなえた多くの腱とともに正中神経が通過していますので、 手を過度に使う動作により、この腱鞘が炎症を起こして腫脹してしまうと、かなり早い段階で管内を走る神経の圧迫が起こり始め、様々な神経障害を引き起こします。
症状としては運動障害、知覚障害、麻痺などです。 新生児の長時間の抱っこによって起こることが多いことで知られていますが、実は、妊娠中からすでにこの手首の症状が出る方もおられます。
それは、妊娠中というのはひどい「むくみ」が出現することがありますが、そのむくみが手首の腱鞘に出てしまった場合、それだけでも手根管症候群を発症することがあるのです。
その他、スポーツや家事のやりすぎなどでも出現しやすいです。 特徴としては、人差し指、中指、薬指の中指側、親指の人差し指側を中心にしびれなどの不快な症状が出ます。
手根管の健康を保つには
手根管症候群の主な原因は、 腱鞘がむくみや炎症で腫れてしまい、周囲の神経などの組織を圧迫することで起こっています。 むくみは、適切な薬の投与(西洋、漢方薬両方あります) また、むくみを悪化させないためには、ふくらはぎの筋肉を動かす、適切な運動も効果的です。 炎症に関しては、何よりも、すばやい対処が決め手となります。 炎症は「広がっていく」性質を持っているので、 炎症が起こってからなるべく早く、抗炎症の対処を取ることで、被害を最小限に抑えることができます。 いずれにせよ手根管についての正しい知識を持ち、適切な対処を取ることは有効ですね。 使いすぎるような状況に陥った時には適度に休ませながらという気配り、また、テーピングなどで負荷を軽減する工夫も効果的だと言えます。
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