膝蓋軟骨軟化症
10-20代の女性がかかりやすい疾病のひとつ、膝蓋軟骨軟化症は変形性膝関節症の一種です。
症状として、膝の痛み。特に、他の変形性膝関節症と比較して、膝の皿部分を押圧したときに痛みが強くなることが特徴です。
原因
膝蓋軟骨は、膝の曲げ伸ばしを行う時に、大腿骨と関節部の衝撃を和らげる役割も担っていますが、この軟骨の作用を酷使しすぎた時、膝蓋軟骨軟化症が引き起こされると考えられています。
酷使、つまり摩擦頻度が過度であったり、強度が強すぎた場合、大腿骨との間に炎症が起きることがあります。
炎症が起こっても、軟骨自体が痛みを感じることはありません。しかし炎症性物質が周辺に離散し、やがて異常部以外の部分に炎症性物質を産生させてしまう場合があります。
また、伴って関節液が過剰に溜まる膝関節水症を引き起こし、この腫脹により痛みを引き起こすこともあります。
病態は様々ですが、中には膝蓋軟骨の内側に水泡様の凹凸を生じ、これによって更に摩擦を強めてしまうケースもあります。
なぜ、10-20代の女性に発症しやすいのか
成長期の女性の関節は、ホルモンバランスが原因で、他の世代や男性に比較して非常に柔らかくなってしまう時期があります。
この時期に陸上競技などの膝に負担をかけるスポーツを行った場合、準備運動やダウンタイムが充分でなかった、等の悪い条件が重なると、上記のような炎症状態に陥り易いのです。
膝蓋軟骨軟化症の治療
他のタイプの変形性膝関節症同様、膝蓋軟骨軟化症も完治治療が難しい疾患として知られています。
酷使による炎症ですから、原則として、安静・鎮静が必要となります。
スポーツが原因の場合は、練習などを休んでいただくことになりますが、それだけではいったん起こってしまった炎症性物質の発生を減退させるために充分な安静にはならないケースもあります。薬物療法や理学療法が処方されますが、再発率も高い疾患の一つです。
鍼灸・均整によるアプローチ
人体に起こる他の炎症と同様、変形性膝関節炎の炎症にも鍼灸による抗炎症効果は有効です。
膝関節水症の腫脹に関しても、刺鍼刺激により体液の流れに影響を与え、患部への過剰な貯留の緩和が期待できます。
また、痛みそのものに対する鎮痛効果も望むことができます。
オピオイド受容体への作用
アデノシン3リン酸作用
ゲートコントロール説(デルマトーム・ミオトーム等)
等、有効性が認められた複数の機序により、痛みが緩和されます。
これらの、いわば対症療法としての鍼灸の活用だけではなく、生活習慣の改善や、体質へのアプローチなど、東洋医学ならではの治療方針を立てることができます。
膝部は構造上、西洋医学による手術や注射等の施術が比較的難しくなっているのが実情です。
もちろん、膝に異常を感じたらまずは整形外科での診察・診断を受けることが推奨されますが、その後の治療の選択肢の一つとして東洋医学をご検討頂くこともお勧め致します。
東横線・アクセス便利な:はり灸整体院:ご案内
電話受付時間
03-6804-8552
受付時間
【火・水・木・金・土】
午前8時~午後5時
ご予約・お問い合わせ
アクセス(駒沢大学駅 徒歩8分 自由が丘・田園調布からバス便あり)
初来院のご予約の際に、郵送にて詳しいご案内・地図をお送りいたします。 東急田園都市線 駒沢大学駅(急行は止まりません)
駒沢大学駅 徒歩8分(自由が丘・田園調布・大森よりバス便あり)
・渋谷→池尻大橋→三軒茶屋→駒沢大学
・渋谷から3つめ(各駅8分)
・二子玉川駅から1つめ(各駅10分)